[京都の小窓] 梅宮大社~松尾さんより古いお酒の神様~

松尾大社に行ったついでにそこから少し足を延ばして梅宮大社にも行ってきました。
梅宮大社はあまり有名ではありませんが、
実はお酒の神様としては松尾さんより古く由来があるのです。

松尾さんから歩いて十数分。
鳥居が見えてきました。
ひとつめの鳥居をくぐったところにちょっと変わったものが。

お米の自動販売機です。
コイン精米機も横にあります。
そして、その横には

ヌカハウス。
う~ん、新しい(笑)
地元の無農薬だか有機米だと書いてあったので、
買って帰ってもいいかと思ったのですがこの日は売り切れでした。

自販機をやり過ごしてさらに進んでいくと、二つ目の鳥居が。

鳥居をくぐって入口に立つと看板があるので由来を読んでみます。

なるほど。
酒解神(さかとけのかみ)、
大若子神(おおわくこのかみ)、
小若子神(こわくこのかみ)、
酒解子神(さかとけこのかみ)
が祭神なんですね。
酒解(さかとけ)は醸造を、
若子(わくこ)は醗酵を意味するのでこの四神が酒造、醸造の神様だというわけです。
ちなみに酒解子神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の別名です。
木花咲耶姫が酒造の神様だとは知りませんでした。

看板で新たな知識を得たところで本殿にお参りです。

たまたま宮司さんがいたので、少しお話をうかがったところ、
この梅宮大社は酒造だけでなく子宝、安産の神様でもあるそうで、
御祈祷をする人しか入れない場所にある

「またげ石」

をまたげば子宝に恵まれるのだそうです。

ここで宮司さんに予てより気になっていた、
梅宮大社の方が古いはずなのに、なぜ今は松尾大社の方が醸造の神様として有名になってしまったのか、
という質問をしてみました。

答えは割と単純明快で、
酒造りが発達した室町~江戸時代にかけて、
梅宮大社は焼けてなくなっていたのだそうです。
何度も焼けては復興し焼けては復興しということを繰り返していたそうで、
その間に松尾大社に酒造家の方々がお参りをするようになった、
というのが真相のようです。

由来としては松尾さんより古いのに、運が悪かったんですね。
酒造の神様としては同じように崇められてもいいはずなのに、
有名になりきれなかったというところに
なんとなく同情するというか親近感がわきますね。
人がほとんどいない境内でそんなことを思いました。


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